原田拓さん、ハーフ&ハーフ男子で完全V!/軽井沢マラソン
紅葉に彩られた晩秋の軽井沢を駆ける『2014軽井沢マラソンフェスティバル』は26日、2日連続でハーフマラソンを走る「ハーフ&ハーフ」男女の第2 日と、「第5回サンスポ軽井沢リゾートマラソン」の一般ハーフ男女、5キロ男女が行われた。ハーフ&ハーフ男子では、国士大で箱根駅伝出場経験を持つ原田 拓さん(30)=FROG=が2日連続トップタイムの合計2時間20分42秒で完全優勝。同女子は小林聡子さん(34)=プーマ=が合計2時間59分32 秒で制した。
日焼けした笑顔が、軽井沢の秋空に映えた。7キロ過ぎから独走態勢に入った原田さんは、両手を広げてフィニッシュテープを切った。2日連続で21・0975キロのトップを譲らず。両ひざに手を当てて、完全Vの余韻に浸った。
「昨日も1番だったので『あすも1番で帰ってくる』と(周囲に)話していた。ホッとしている」
前日は1時間11分51秒で区間賞を獲得。下りで両足に負担がかかり、筋肉痛に襲われた。その影響もあり、目標とする2日間計2時間17分台に届かなかったが、最低限の走りと自己評価した。
国士大時代に箱根路を2度駆け抜けた。実業団の八千代工業で活躍後、ロンドン五輪男子マラソン代表の藤原新(現ミキハウス)のトレーニングパートナーを 1年間務めた。それまでの30~40キロ走が中心だった練習から一転、短い距離を走り込む藤原から42・195キロのノウハウを学んだ。
2012年12月にホノルルで初マラソンに臨み日本選手1位となった。翌月には名古屋市でプライベートランニングスクール『FROG』を設立。藤原と同 じ“プロランナー”の道を歩み出した。現在は名城公園で会員を指導するかたわら、12月14日のホノルルマラソンに照準を合わせる。11月中旬から沖縄・ 国頭村で約1週間の合宿を張る予定だ。
「先生として恥ずかしくない走りはできた。(マラソンで)2時間15分台が目標」
『FROG』(蛙)には、走って人生を“変える”という意味が込められている。走りに強い信念を持つイケメンが、足取り軽く南国へ乗り込む。